以前、お世話していた高齢者の方は、都内で長年小売店をなさっていました。
後継者もおらず、高齢になり店を閉め、店舗兼住宅の2階で静かに暮らしていました。
そのうち、夫婦2人で介護付き老人ホームにでも引っ越そうと・・・・
どこにでも近所にお節介な人はいるもので、空いている店舗を人に貸したらどうだと・・・
おこずかいになりますよと・・・
そんな事もあり、近所の小さい不動産屋に相談に行きました。
普通、良識のある不動産屋だと、貸主が高齢者のときは亡くなられたときの事を考えて貸す期間を
定める、定期借家契約をお薦めします。2年、3年、5年でも貸す期間が定まっているので、
高齢者の方が家を処分するときには、何も問題なく出て行っていただけます。
現に、駒沢公園付近の元高齢者の住まわれている元店舗は、カフェ等に貸されていますが、
もちろん定期借家契約です!!
そうしないと亡くなられた後相続人等が処分できなくなるからです。
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某世田谷区内の元店舗は、普通の賃貸借で貸されていました。それも相場より
異常と思える低家賃で・・・・・
2,3年が経ち、ご夫婦には子供もいないので、介護付き老人ホームに移ろうと
テナントの飲食店に立ち退きの挨拶に行くと、今まで愛想の良かった飲食店の
店主は豹変、よっぽど居心地が良かったのか・・・
出て行くなら立ち退き料として2000万円を弁護士を使って要求してきました!
実際裁判になれば、高齢者の正当事由等で、これ程までの立ち退き料は必要ないと思われますが、
長期化する裁判の高齢者の負担を考えると、裁判に持ち込むのは得策では無いと・・・
泣き寝入りです 泣
オレオレ詐欺は犯罪ですが、この要求は正当なのか・・・・